最近テレビcmで話題の「さすだけWiFi」はホームルーターのことで、その名の通りコンセントに挿すだけでWiFiが使えます。
さすだけWiFiは、工事不要のうえに、自宅で簡単にWiFi環境を作れる人気のサービスです。しかし、ドコモやWiMAX、ソフトバンクなど、様々なキャリアがホームルーターを販売しており、さすだけWiFiの選び方に迷う方も多いはず。
本記事では、「さすだけWiFi」のメリット・デメリットや、おすすめのさすだけWiFiについて解説しています。光回線やポケットWiFiとの比較もしているため、あなたに合ったWiFiサービスを見つけていただけます。
見出し
さすだけ系WiFiの概要
さすだけ系WiFiとはその名の通り、工事不要でコンセントに挿すだけでWiFi環境が作れるホームルーターのことです。
自宅用のWiFiには、さすだけWiFi、持ち運び可能なポケットWiFi、光回線にWiFi接続する、主に3つの方法がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
それでは、さすだけ系WiFi・光回線・ポケットWiFiの3種類を、通信速度、速度の安定性、工事の有無、料金の4つのポイントで比較します。
ポケットWiFi・光回線との違い
さすだけWiFiとポケットWiFi・光回線との大きな違いは、固定回線を利用しているか、モバイル回線を利用しているかの違い
です。どちらの回線を利用しているかで、性能に大きく差が出ます。
ネット回線は、固定回線とモバイル回線の2種類があります。光回線は固定回線を使用しており、自宅に直接回線を引き込むタイプ。
一方、さすだけWiFiとポケットWiFiはモバイル回線を使用しており、無線で使用できるのが特徴です。
使用する回線やWiFi端末によって性能が変わるため、契約時は利用用途や目的に合わせて選びましょう。以下に各Wi-Fiの特徴をまとめました。
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通信速度 (実測値)の目安 |
通信の安定性 | 工事の有無 | 対応エリア | 料金 | |
---|---|---|---|---|---|
さすだけWiFi (ホーム ルーター) |
40~500Mbps | 〇 | 無 | 全国 | ◎ (3,000~5,000円台) |
(モバイル ルーター) |
30~100Mbps | △ | 無 | 全国 | ◎ (3,000~5,000円台) |
光回線 | 300~600Mbps | ◎ | 有 | 限定的な光回線もある | △ (4,000~6,000円台) |
さすだけWiFiとポケットWiFiは、モバイル回線を利用するため、工事が不要な点が最大の特徴です。
また、さすだけWiFiは全国エリアに対応しているため、どこに住んでいても利用できるのが嬉しいポイントです。
しかし、通信速度と安定性は光回線がさすだけWiFiより優れています
。そのため、オンラインゲームや大量のデータ通信など、安定した速度と通信を求める方には光回線が合っているでしょう。
また、上記の表の通り、さすだけWiFiは通信速度と安定性でポケットWiFiより優れていますが、さすだけWiFiは外出先で使用できません。外出先でもWi-Fiを使用したい方は、ポケットWiFがおすすめです。
さすだけ系がおすすめの人
さすだけ系WiFiは引っ越し先でも住所変更するだけで利用を継続
できます。さらに、コンセントに挿すだけでインターネット接続できるため工事が不要です。
また、さすだけWiFiはポケット型WiFiより通信速度が安定しているため、ストレスなくインターネットを利用できます。
以上の理由から、さすだけ系がおすすめの人は以下の通りです。
- 転勤や引越しが多い人
- 光回線の工事ができない人
- ポケットWiFiよりも安定した通信を求める人
さすだけ系WiFiを契約する3つのメリット
さすだけ系WiFiを契約するメリットは以下の3つです。
さすだけ系WiFiを契約するメリットを一つ一つ見ていきましょう。
工事不要でWiFi環境がすぐに作れて手軽
さすだけWiFiはコンセントに挿すだけで利用できるため工事が不要です。ルーターが届き次第、即日で利用できて手軽にインターネット環境が整うのも嬉しいポイントです。
光回線と違って工事費用や時間がかからず、自宅で手軽にWiFi環境を整えたい方におすすめ
です。
光回線より料金が安い
光回線は月々4,000〜6,000円の他に工事費用がかかりますが、さすだけWiFiは3,000~4,000円で利用可能です。さらに、さすだけWiFiは工事不要のため、初期費用も抑えられます。
また、キャッシュバックキャンペーンを利用すると、さすだけWiFiを実質月額3,000円から使うことができるため、お得にWiFi環境を整えたい方におすすめです。
ポケットWiFiより通信が安定し、接続台数も多い
さすだけWiFiは、複数のアンテナが内蔵されており、ポケットWiFiよりも電波を受信する能力に優れています。そのため、小型のポケットWiFiに比べて安定した通信が可能です。
さらに、ポケットWiFiは10〜16台しか同時に接続できないのに対し、さすだけWiFiは32〜128台まで同時に接続できます。
複数人同時にWiFi接続する可能性がある方には、さすだけWiFiがおすすめ
です。
ここまで、さすだけWiFiのメリットを解説してきましたが、さすだけWiFiにはデメリットもあります。
デメリットはある?さすだけWiFiを契約する際の注意点
さすだけ系WiFiのデメリットは以下の通りです。
それではさすだけ系WiFiのデメリットを一つ一つ見ていきましょう。
光回線ほどの安定性と速度はない
光回線と比較すると、さすだけ系WiFiは通信速度と安定性が劣っています。
そのため、オンラインゲームのように、タイムラグが許されない場面での使用はおすすめできません
。
しかし、動画視聴やSNSであれば問題なく利用できるため、用途によってWiFiサービスを選びましょう。
データ容量が完全無制限ではない
さすだけ系WiFiは、データ容量が完全無制限ではありません。
例えば、ドコモやソフトバンク、WiMAXのホームルーターは、利用が集中する時間帯や大量のデータを利用した場合、速度制限がかかることがあります。
そのため、データ容量を無制限で使いたい方は、光回線の利用が向いている
でしょう。
基本的に持ち運びはできない
さすだけ系WiFiは、ポケット型Wi-Fiのように持ち運びできません。
ドコモのhome5Gや、Softbank Air(ソフトバンクエアー)は、契約した住所以外での使用を禁止しています。契約住所以外で使用した場合、解約を余儀なくされるだけでなく、違約金が発生する可能性があるため注意しましょう。
外出先でWi-Fiを利用したい方は、ポケット型WiFiの利用がおすすめ
です。
失敗しないさすだけWiFiの選び方
さすだけ系WiFiの失敗しない選び方のポイントは以下の4つです。
上記の4つのポイントを詳しく見ていきましょう。
料金を比較する
さすだけ系WiFiの料金を比較する際は月々の料金だけでなく、契約期間中の総費用を比較しましょう。なぜなら、月額料金が各段階で上がっていくプランもある
ため、最終的にお得かどうか分からないからです。
総費用は、契約期間に応じたプランの総額に、ルーター代や初期費用を足した金額から、特典を差し引くことで計算できます。
このように、契約期間中の総額を確認するとお得にWi-Fiを利用できるでしょう。
通信速度を比較する
通信速度によって、インターネット利用時の速さが変わります。通信速度は「bps」という単位で表され、数字が大きいほど通信できるデータ量が大きくなります。
ただ、この数値はあくまでの理論値であるため、公式サイトに表記されている最高速度が常に出るわけではありません
。そのため、通信速度を比較する際は、実際に実測値を見て判断するべきです。
例えば、ドコモ home5Gの下り最高速度は4.2Gbpsですが、4Gの実測値の平均は80.58Mbpsでした。
4Kの動画視聴には25Mbpsのダウンロード速度が必要ですが、動画視聴するには十分な速度です。しかし、公式サイトに表記されている最高速度が常に出るわけではないことをご理解いただけたのではないでしょうか。
※1
このように、高速でインターネットを利用したい方は、理論値だけでなく実測値を比較してから、さすだけWiFiを選びましょう。
※1「ドコモのホームルーターhome 5Gと他社のホームルーターと徹底比較|WiMAX比較.com」
通信制限の有無を比較する
通信制限の有無によって、インターネットを快適に利用できるかが大きく変わります。
大手キャリアのホームルーターは、ほとんどが無制限プランで利用できますが、一定期間内に大容量通信をした場合や、混雑時には速度制限が設けられることもある
ため注意が必要です。
解約料金を比較する
さすだけWiFiは、契約期間中に解約すると解約金が発生する場合があります。しかし、docomoやSoftbankは、契約期間の定めがないため解約金が発生しません。
ただし、端末代の支払いが残っている場合は請求が発生します。解約金は各社それぞれの規定がある
ため、事前に確認しましょう。
おすすめのさすだけWiFi3選
ここからは、さすだけWiFiの契約を検討中の方に、おすすめの契約先を3社をご紹介します。「料金」「通信速度」「通信制限」「解約料金」の4つの観点から選定しました。
通信速度で選ぶならドコモhome5G
モバレコエアー | |
---|---|
端末 | home 5G |
対応 ネットワーク |
ドコモ (4GLTE/5G) |
最高速度 | 下り:4.2Gbps 上り:218Mbps |
データ容量 | 無制限 (3日間の通信料が多いと 速度制限の可能性有) |
同時接続台数 | 65台 |
契約期間 | なし |
解約金 | なし (未払いの端末代は請求発生) |
実質利用料金/月 | 4,950円 |
ドコモ(docomo)の端末は、さすだけWiFiの中で最も通信速度が速く、4G・5G回線を無制限で利用できます
。
そのため通信速度を重視している方は、ドコモhome5Gがおすすめです。
料金と通信速度のバランスで選ぶならWiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G
BroadWiMAX | |
---|---|
端末 | Speed WiFi HOME 5G |
対応 ネットワーク |
WiMAX2+ |
最高速度 | 下り2.7Gbps 上り183Mbps |
データ容量 |
無制限 |
同時接続台数 | 32台 |
契約期間 | 3年 |
解約金 | 1年以内:20,900円 2年以内:15,400円 3年以内:10,450円 |
実質利用料金/月 | 4,356円 |
WiMAXはau5G回線を利用しており、最高速度は2.7Gbpsと快適にインターネットを利用できます。
さらに、以前は3日で15GBの通信制限がありましたが、2022年2月からデータ容量が無制限で使える
ようになり、使いやすさが増しました。
料金はモバレコエアーより1,000円程高くなりますが、通信速度と料金どちらも重視したい方にはWiMAXのホームルーターがおすすめです。
料金の安さで選ぶならモバレコエアー
BroadWiMAX | |
---|---|
端末 | Air ターミナル5 |
対応 ネットワーク |
Softbank (4G LTE/5G) |
最高速度 | 下り:2.1Gbps 上り:非公開 |
データ容量 |
無制限 |
同時接続台数 |
128 台 |
契約期間 |
なし |
解約金 | なし (未払いの端末代は請求発生) |
実質利用料金/月 | 3,419円 |
モバレコエアーは30,000円のキャッシュバックを実施しており、さすだけWi-Fiの中では利用料金が最安
です。
モバレコエアーの端末はソフトバンクエアー(Softbank Air)と全く同じですが、モバレコエアーに申し込むだけで圧倒的に安く利用できます。
ドコモやWiMAXのホームルーターと比較すると速度は劣っていますが、料金の安さを重視している方にはモバレコエアーがおすすめです。
まとめ
さすだけWiFiは、工事不要で即日利用可能という手軽さが魅力なホームルーター。光回線より安く、ポケットWiFiより安定した通信環境が作れるのが特徴
です。以上の点から、さすだけWiFiがおすすめの人をまとめました。
- 転勤や引越しが多い人
- 光回線の工事ができない人
- ポケットWiFiよりも安定した通信を求める人
また、さすだけWiFiは端末ごとにスペックや料金が異なるため、利用目的に応じて選ぶことが重要です。さすだけWiFiの契約を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてあなたにピッタリなサービスを選択してください。
よくある質問
ここからは、さすだけ系WiFiのよくある質問についてご紹介していきます。
Q. さすだけWiFiは本当に挿すだけで使える?
A. さすだけWiFiはコンセントに挿すだけで利用可能です。ポケットWiFi同様、モバイル回線を利用して通信するため、工事不要でコンセントにつなぐとインターネット環境が整います。
Q. さすだけWiFiのおすすめのサービスは?
A. さすだけWiFiは各社特徴があるため、利用目的によっておすすめのサービスが変わります。
通信速度で選ぶならドコモhome5G、料金と通信速度のバランスで選ぶならWiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G、料金の安さで選ぶならモバレコエアーがおすすめです。
Q. 申し込み時に申請した住所以外の場所に持ち運んで使うことはできる?
A. ホームルーターは、申し込み時に登録した住所以外で使用することはできません。
ただしWiMAXは利用場所の規定がなく、WiMAXの利用可能エリア内であれば外出先のホテルや帰省先でも利用可能です。