ホームルーターといえば工事不要ですぐ使えるのが大きな魅力ですよね。
「早く自宅のWiFi環境を整えたい」という方にとっても候補の一つに挙がってくるものではないでしょうか?
そんな手軽さがメリットのホームルーターですが、2021年4月にWiMAXから「Speed WiFi HOME 5G L11」が登場。これまでWiMAXからはHOME02やSpeed WiFi HOME L02などのホームルーターが出ていますが、L11はその名の通り5Gに対応。さらなる高速通信を可能にし、そのスペックも向上しています。
このページではWiMAXの最新ホームルーターL11をドコモ・ソフトバンクのホームルーターと徹底比較。それぞれの特徴から、どんな人におすすめなのかご紹介します。
WiMAXの契約をご検討中の方、ホームルーターをお探しの方はぜひ最後までご覧ください。
それではまずはじめにホームルーターとは何か、他の回線と何が違うのかという点を簡単に解説していきます。
「すぐに比較結果が見たい」という方はこちらから該当箇所にとぶことができます。
ホームルーターとは?他回線との違い
ホームルーターとはモバイル回線を通してインターネットへ接続する機器のことをいいます。コンセントに挿しこむだけでWiFiの環境を作ることができるため、端末が届いたらすぐに使えるのが魅力です。
自宅やオフィスなど固定の場所で使用する据え置き型のルーターなので、モバイルルーターのように持ち運びはできません。
ではホームルーターは他の回線と何が違うのでしょうか?
モバイルルーター、光回線と簡単に比較した下記の表を見てみましょう。
※スマホは横にスクロールできます
通信速度 (実測値)の目安 |
通信の安定性 | 工事の有無 | |
---|---|---|---|
ホームルーター | 40~500Mbps | 〇 | 無 |
モバイルルーター | 30~100Mbps | △ | 無 |
光回線 | 300~600Mbps | ◎ | 有 |
※通信速度の目安はTwitterなどで確認した口コミと「みんそく」の実測値を参考にしています。 |
ホームルーターの特長はなんといっても工事が不要な事。通信速度と安定性では光回線が圧倒的に優れていますが、「手軽さ」という点では光回線に勝ります。
なぜなら光回線で開通工事をする場合、プロバイダへの申し込みから工事日の決定、そして実際に開通工事をおこなってインターネット環境が整うまで約1ヵ月かかるから。
その点ホームルーターは、端末が届き次第すぐにセットできます。コンセントにつないて設定を完了したらWiFiが使えるため、光回線のような待ち時間が発生しません。
また、最も手軽なのはどこにでも持ち運びができるモバイルルーターですが、通信速度と安定性も併せて考えるとホームルーターがより優れています。
つまり、ホームルーターはモバイルルーターの手軽さと通信速度・安定性に強い光回線のいいとこどりをした機器なんです。
とはいえ、ホームルーターにはデメリットもあります。
そこで続いてはホームルーターのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
ホームルーターのメリットとデメリット
早速メリットとデメリットをまとめた下記の表をご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
・工事不要で即日利用可 ・モバイルルーターより通信速度や安定性は優れている ・光回線より安い |
・光回線と比べると、通信速度・安定性が落ちる ・同時接続台数が足りない可能性も ・完全無制限ではない |
まずはメリットから具体的に見ていきます。
メリット①工事不要で即日利用可
先ほどと重複しますが、ホームルーターを利用するメリットの1つ目は工事が不要ですぐに使えること。
光回線の場合は開通工事が必要なのでWiFi環境が整うまで1ヵ月ほどかかりますが、ホームルーターならコンセントにつなぐだけ。WiFi環境がすぐ作れるので、開通までモバイルルーターをレンタルする必要はありません。
引越しの際もコンセントから外して移動すれば、新しい住居でもまたすぐに使うことができます。
メリット②モバイルルーターより通信速度や安定性は優れている。
ホームルーターはモバイルルーター同様、モバイル回線を利用して通信します。しかし、通信速度と安定性の面では固定して使うホームルーターのほうが性能は高いです。
そのため固定の場所での利用を想定しているなら「簡単に使い始められる手軽さ」と「ある程度の通信速度と安定性」を兼ね備えたホームルーターがおすすめです。
メリット③光回線より安い
光回線は通信速度や安定性が優れている反面、利用料金が比較的高い傾向にあります。光回線を利用する際は初期費用、回線業者とプロバイダの月額料金に加えて開通の工事費(10,000~20,000円)などが必要になりますが、WiMAXなら工事が不要なため工事費はかかりません。
このように利用にあたって必要な費用を考えると、ホームルーターの方が圧倒的に安くつきます。
そんな魅力的なポイントの多いWiMAXのホームルーターですが、その反面デメリットもあります。
次にデメリットも見ていきましょう。
デメリット①光回線と比べると、通信速度・安定性が落ちる
先ほどホームルーターは工事不要、即日利用できるのが魅力とお伝えしました。ただその反面、通信速度や安定性は光回線に劣るというのがデメリットです。
冒頭でご紹介した回線ごとの比較表でもおわかりいただけると思いますが、実測値において光回線は他と比べて圧倒的に速くなっています。通信の安定性もホームルーターやモバイルルーターと比べて高いため、接続が不安定で切れるということもないでしょう。
そのため、ラグが一切許されないオンラインゲームやYoutube・NETFLIXなどの動画視聴を高画質で長時間するという方は光回線をおすすめします。
デメリット②同時接続台数は32台と少ない
WiMAXのホームルーターは同時接続台数が32台。ドコモhome 5G HR01の65台、ソフトバンクエアーの128台、光回線は上限なしであることと比較すると、WiMAXのホームルーターは同時接続台数が少ないことがわかります。
家族の複数人や同居している数人と共有する場合は問題ありませんが、法人で利用するなどたくさんの人が同時に接続する可能性がある場合、ホームルーターはおすすめしません。
大人数で接続する場合も光回線がいいでしょう。
デメリット③完全無制限ではない
重複しますが、WiMAXは完全無制限ではありません。ソフトバンクやドコモ、WiMAXは、短期的に大量のデータ通信をすると通信が制限される可能性があります。
「じゃあ全く制限なしでインターネットを利用する方法はないの?」というと、そういうわけではありません。全くの上限なし、完全無制限でデータ通信をしたいという方は光回線がおすすめです。光回線は制限がないため好きなだけデータ通信することができます。
ここまでホームルーターのメリットとデメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
メリット・デメリットを踏まえて考えると、モバイルルーター・ホームルーター・光回線はそれぞれ以下に当てはまる人におすすめと言えるでしょう。
- 一人暮らしの方や外出が多い方は持ち運びに便利なモバイルルーター
- WiFiの環境を早く整えたい人、通信費を抑えたい人はホームルーター
- 法人用としてなど大人数での利用を想定している人、料金より通信速度・安定性・データ通信量を求める人は光回線
モバイルルーターと光回線の良さを兼ね備えているのが魅力なホームルーターですが、ホームルーターはWiMAXをはじめソフトバンクやドコモでも販売されており、会社によってその性能や利用料金などが大きく異なります。
そのためホームルーターを契約する際は各社の端末や利用料金を比較し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
「でも自分に合ったルーターってどう見極めればいいの?」という方もいらっしゃるはず。
そこで次の項目では、当サイトがソフトバンク・ドコモ・WiMAXのホームルーターを徹底比較した結果をご紹介いたします。
ソフトバンク・ドコモ・WiMAXを徹底比較
それでは早速、ソフトバンク・ドコモ・WiMAXのホームルーターを比較した結果を見ていきましょう。今回はWiMAXの最新ルーターを旧タイプのホームルーターとも比較しています。
※横にスクロールできます
端末 | Speed WiFi HOME 5G L11 (WiMAX+5G) |
Speed WiFi HOME L02 (WiMAX2+) |
home 5G HR01 (ドコモ5G) |
Air ターミナル5 (ソフトバンク5G) |
Air ターミナル NEXT (ソフトバンク4G) |
---|---|---|---|---|---|
対応 ネット ワーク |
WiMAX2+ au 4G LTE au 5G |
WiMAX2+ 4G LTE |
docomo 4G LTE docomo 5G |
Softbank 4G LTE Softbank 5G |
Softbank 4G LTE |
最高速度 | 下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り1.2Gbps 上り75Mbps |
下り4.2Gbps 上り1.2Gbps |
下り2.1Gbps 上り838Mbps |
下り612Mbps 上り記載なし |
データ容量 | 無制限※1 | 3日10GB (月間無制限) |
無制限※1 | 無制限※1 | 無制限※1 |
同時接続台数 | 32台 | 40台 | 65台 | 128台 | 128台 |
端末代金 | 21,780円 | 19,200円※2 | 39,600円 | 71,280円 | 59,400円 |
利用料金/月 | 4,317円~ | 3,890円~ | 4,950円 | 5,368円 | 2,167~3,679円 ※3 |
1※ネットワークが混雑する時間帯は通信速度が遅くなる場合があります。 2※BIGLOBEの価格 3※モバレコエアーで申し込んだ場合の料金 |
ここからは表に基づいて速度、利用料金、データ容量の3つの比較ポイントを解説していきます。
比較ポイント①速度
まずは通信速度を確認していきましょう。最高速度を見てみると、
ドコモ5G>WiMAX+5G>ソフトバンク5G>WiMAX2+(L02)>Airターミナル4 NEXT
の順になっています。
ドコモのhome 5G HR11は最高4.2Gbpsと驚異の通信速度。「ドコモは通信速度が速くて快適」という評判もあり、速度においては優秀なようです。
ただ最高速度というのはあくまで理論値で、この速度が実際に出ることはありません。通信速度はエリアや時間帯など利用環境によって異なるため、参考として見るべきは実測値です。
口コミを見てみると、ドコモの通信速度は実測値で500Mbps出ている人もおり、速いという声が多く見受けられました。WiMAXも5G通信では250~500Mbpsくらいで快適に使えるようです。ソフトバンク5Gは販売したばかりで口コミがありませんでした。
WiMAXの旧ルーターL02やソフトバンクのAirターミナル4NEXTはやはり5Gルーターと比べると実測値が10分の1ほどと、かなり遅くなってしまいます。
これは4Gで通信しているのか、5Gで通信しているのかという違いももちろんありますが、ルーターの性能にも関係しているんです。5Gルーターは旧ルーターと比べてスペックが進化しているため、同じ4G通信においても実測値は速い傾向にあります。
以上のことから通信速度を重視する方は5Gのルーター、そしてその中でも一番速い高スペックなルーターを使用したい方はドコモが向いているでしょう。
②データ容量
2つ目はデータ容量。データ容量もルーター選びにおいては、通信速度に並ぶ重要な比較ポイントですよね。
WiMAXのホームルーターは契約方法としてギガ放題・ギガ放題プラスというプランがありますが、ギガ放題は3日10GBの上限があります。また、ギガ放題プラスプランは、大容量通信時に速度制限にかかることがあります。
とはいっても速度制限の期間は翌日18時~翌々日2時までで、制限中の速度も1Mbps。高画質の動画やデータ消費量が激しいオンラインゲームは難しいですが、Youtubeの通常画質なら見れるほどの速度です。つまり完全無制限ではないものの、実質無制限で使うことはできます。
それでは、ソフトバンクとドコモはどうなのでしょうか?
ソフトバンクもドコモも月間など明確な制限はなく、データ容量無制限としていますが、WiMAX同様に完全無制限ではありません。
ソフトバンクは以下の場合、通信速度が低下することを明記しています。
- ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
- 特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
またドコモでもこのような表記が
ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。また、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。なお、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。
ソフトバンク、ドコモいずれもWiMAXのように明確に何GB までとは明記していませんが、大量のデータ通信をすると制限がかかってしまいます。これはどこのホームルーターを契約しても同じ。
3社とも実質は無制限のため、データ容量においては特に大きな差はなさそうです。
③利用料金
そして3つ目の比較ポイントは利用料金です。
できれば通信速度が最速のドコモのホームルーターを使いたいとお考えの方も多いのではないかと思います。そのドコモの月額料金は4,950円。ソフトバンクの5Gルーターよりは安いですが、毎月のことを考えるともう少し安いホームルーターがいいですよね。
では反対に最安値を見てみましょう。最も安い月額料金で利用できるのはソフトバンクの「Airターミナル4 NEXT」。こちらはソフトバンクの公式サイトではなくモバレコエアーで申し込んだ場合ですが、月額料金は2,000円代からと非常に安い料金設定となっています。
利用料金で見ると破格の安さで使えるAirターミナル4NEXTは魅力的です。ただ、4Gルーターのため通信速度はあまり期待できません。
でもできるだけ安い料金で、通信速度も速い5Gルーターを使いたいですよね。
「通信速度も料金もどっちも大事」という方はWiMAXの5GホームルーターL11がおすすめ。通信速度も料金もちょうどいいとこ取りをしたWiMAXならリーズナブルな値段で5G回線を楽しめます。
またWiMAXはプロバイダといわれる販売代理店が20社以上あり、キャンペーンによりさらに安く利用できるチャンスが高いため非常におすすめです。
WiMAXの5Gホームルーター「Speed WiFi HOME 5G L11」のスペックなど詳細については別ページで解説しています。気になる方はぜひそちらもご覧ください。
以上がソフトバンク、ドコモ、WiMAX3社のホームルーター比較でした。
比較ポイントの詳細をまとめると下記のようになります。
- 通信速度を最重視するならドコモのhome 5G HR01
- 利用料金の安さで選ぶならソフトバンクのAirターミナル4NEXTをモバレコエアーで申し込む
- 通信速度と料金どっちも大事なら間を取ってWiMAXのSpeed WiFi HOME 5G L11
今回比較したホームルーターの中でも契約先が選べるのはWiMAXとソフトバンクのAirターミナル4NEXT。この二つのホームルーターに関しては契約先次第で利用料金が数万円変わってくるため、申し込み窓口をしっかり見極める必要があります。
そこで、続いてはWiMAXとソフトバンクのAirターミナル4NEXTの利用を検討している方に、おすすめの契約先をご紹介いたします。
契約はどこがおすすめ?
WiMAXとソフトバンクのAirターミナル4NEXT契約にはプロバイダといわれる販売代理店が複数あり、実は公式の販売店以外でも正規商品を手に入れる事ができます。
WiMAXの場合はUQ WiMAXをはじめ、契約先が20社以上ありますが、通信速度やエリア、プラン内容に違いはありません。各プロバイダにおいて違うのはキャンペーンと料金のみ。
またソフトバンクでもAirターミナル4NEXTは申し込み窓口が複数ありますが、利用するルーターは公式で販売しているものと全く同じ。
そのため、契約の際にはより安く利用できるプロバイダを見極めることが大切になります。
そこで、本章ではWiMAXのルーター、ソフトバンクのAirターミナル4NEXTをご検討中の方に、最安値で利用できるおすすめのプロバイダをご紹介していきます。
WiMAXの最安値はGMOとくとくBB
GMOとくとくBB | |
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月額料金 | 1~3ヶ月目:1,474円 4~36ヶ月目:3,784円 |
実質月額料金 | 4,421円 |
総額 | 159,146円 |
キャンペーン | 月額料金割引 (キャッシュバックなし) |
GMOとくとくBBは、WiMAXの5Gホームルーター「Speed WiFi HOME 5G L11」の契約プランであるギガ放題プラスの利用料金が最安値。
キャッシュバックの手続きは面倒だけど、お得に契約したいという方におすすめです。
違約金負担キャンペーンがあるBroad WiMAX
Broad WiMAX | |
---|---|
月額料金 | 1ヶ月目:1,397円 2ヵ月目以降:3,883円 |
実質月額料金 | 4,510円 |
総額 | 167,360円 |
キャンペーン | キャッシュバック5,000円 違約金負担キャンペーン(上限19,000円) |
Broad WiMAXは他社インターネットサービスから乗り換え時の違約金負担をしてくれる唯一のプロバイダでもあります。違約金負担キャンペーンで上限19,000円まで他社の解約金を肩代わりしてくれるため、「WiMAXを新規で利用したいけど、今契約している回線の違約金がネック」という方もお得にWiMAXを始められます。
Broad WiMAXは他社からの乗り換えを検討中で、最安級のプロバイダをお探しの方ににおすすめです。
ソフトバンクエアー(Air ターミナル4 NEXT)ならモバレコエアーがおすすめ
モバレコエアー | |
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月額料金 | 2ヵ月:2,167円 22ヵ月:3,679円 25ヵ月目以降:5,368円 |
実質月額料金 | 3,078円※ |
総額 | 61,992円※ |
キャンペーン | キャッシュバック17,000円 |
※実質月額と総額の料金は25ヵ月間利用した場合で計算しています。 |
モバレコエアーならAirターミナル4NEXTを破格の安さで利用できます。その実質月額料金はなんと3,078円。一般的に無制限と言われるホームルーターやポケットWiFiの月額料金は安くても3,300円~であることと比べても、安価であることがわかります。
月間無制限でこの値段はモバレコエアーだけです。
まとめ
当ページではホームルーターについて、他回線との違いやWiMAXとドコモ・ソフトバンクの比較結果を見てきましたがいかがでしたか?
最後に全体の内容を振り返りつつ、要点をまとめていきたいと思います。
- ホームルーターは工事不要で手軽だが、通信速度や安定性は光回線に劣る
- ホームルーターの中でも通信速度を取るならドコモ、料金ならモバレコエアー、どっちも大事という人はWiMAXがおすすめ
- WiMAXの最安、契約または他社から乗り換えならBroad WiMAX
- キャッシュバックなしの最安はGMOとくとくBB
最後までご覧いただきありがとうございました。ホームルーター選びの参考にしていただけますと幸いです。