2021年発売WiMAXホームルーター
Speed WiFi HOME 5G L11
ホームルーターは工事が不要でコンセントに挿すだけなので、届いたらすぐ使えるのが魅力ですよね。
これまでWiMAXではSpeed WiFi HOME L01やHOME L02といったホームルーターが販売されていますが、2021年4月に5G対応ホームルーターが登場。5Gネットワークに対応した最新ルーターSpeed WiFi HOME 5G L11(スピードワイファイホーム ファイブジー)の販売が開始されました。
最大速度は2.7Gbpsと光回線を凌駕する通信速度を実現したほか、新たな機能も搭載するなど高性能なルーターに進化しています。
今回はそんなWiMAXの最新機種Speed Wi-Fi HOME 5G L11(以下「L11」と表記)について、スペックやキャンペーンなど徹底解説していきます。新機能についても丁寧に説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速ルーターのスペックから見ていきましょう。
見出し
新機能搭載!スペックについて解説
まずは、L11のスペックを簡単にまとめた下記の表をご覧ください。
スペック | |
---|---|
製品名 | Speed WiFi HOME 5G L11 |
端末画像 | |
メーカー | ZTE Corporation |
対応ネットワーク | WiMAX 2+、au 4G LTE、au 5G |
質量 | 約599g |
外形寸法(mm) | 約W70×H182×D124 |
有線LAN規格 | 1000BASE-T(ギガビット対応) 100BASE-TX/10BASE-T/2ポート |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz) |
最大同時接続数 | 有線接続:2台 無線接続:30台 |
電源 | 電源はACアダプタのみ バッテリー動作非対応 |
かんたん接続 | WPS、QRコード |
WiFi設定お引越し | ○ |
本体色 | ホワイト |
L11がこれまでのWiMAXホームルーターと比べて大きく変わったのは、やはり5G通信が可能になったことです。WiFi6に対応したことでルーターのスペックは飛躍的に向上しました。
WiFi6とは次世代の新しい通信規格のことをいい、IEEE802.11aとも表記されます。 2.4GHz/5GHzの周波数帯で通信をおこない、以前の規格と比較して「高速」「混雑に強い」「省エネ」という特長を持ちます。
ではこれによりどんなメリットがあるのでしょうか?
3つの特長を一つずつ見ていきましょう。
「高速」
8Kや4Kなど高画質で映像のライブ配信が可能になります。また、データの送受信に要する時間も大幅に短縮。さらに5GHz帯と2.4GHz両方の周波数帯が使えるため、利用環境の電波の状態に合わせてつなぎ変えれば快適に利用できます。
「混雑に強い」
通常、同時に複数台でWiFiにつなぐと、台数が多くなるほど通信が混雑しやすくなります。すると、利用者は「通信速度が遅い」や「つながりにくい」と感じることが増えてきます。
しかしWiFi6は複数台の機器がWiFiに同時接続している状態でも、通信の混雑解消待ちが発生しません。これは「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術によるもので、この技術により快適にWiFiを利用できます。
「省エネ」
WiFi6には、「TWT(Target Wake Time)」という技術が採用されており、スマートフォンやPCなど子機側のバッテリー消費を抑えることができます。
子機側からの通信がない場合、WiFi親機から端末へデータ通信するタイミングを自動で調整し、子機側の通信機能をスリープ状態に。端末のスリープ時間を増やすことで消費電力を抑え、バッテリーの持続時間を延長できるんです。
つまり新しい通信規格WiFi6によりL11はさらなる高速通信を可能にし、バッテリー消費も抑えるなど快適なWiFi環境を実現してくれるということです。
また、L11はセキュリティー面でも進化。WPA3という新しい通信暗号化の規格を採用しています。
これまではWEPやWPA2が普及していましたが、これらは暗号の解読が進んでしまったことからセキュリティーの強度が下がってしまいました。現在はセキュリティをより強固にしたWPA3が推奨されています。
そしてL11はその他にも「かんたん接続」や「WiFi設定お引越し」といった新たな機能を搭載。使いやすさが向上しました。
「WiFiの設定はなんだかよくわからない」という方やはじめてホームルーターを使用する方にとって使い勝手がいいのは嬉しいポイントですね。
このようにL11は新しいWiFi規格への対応と新機能の搭載によりスペックが飛躍的に向上しました。それでは他のホームルーターと比べたときの性能はどうでしょうか?
次の項目で詳しく見ていきましょう。
Speed WiFi HOME 5G L11を他のホームルーターと比較
ホームルーターはWiMAX以外に大手携帯キャリアのものもありますが、スペックはどう違うのでしょうか?
ここではL11をWiMAXの旧ホームルーターL02と他社のホームルーターと比較した結果をご紹介していきます。
※スマホは横にスクロールできます
端末 | Speed WiFi HOME 5G L11 (WiMAX+5G) |
Speed WiFi HOME L02 (WiMAX2+) |
home 5G HR01 (ドコモ5G) |
Air ターミナル5 (ソフトバンク5G) |
---|---|---|---|---|
最高速度 | 下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り1.2Gbps 上り75Mbps |
下り4.2Gbps 上り1.2Gbps |
下り2.1Gbps 上り838Mbps |
対応 ネット ワーク |
WiMAX2+ au 4G LTE au 5G |
WiMAX2+ 4G LTE |
docomo 4G LTE docomo 5G |
Softbank 4G LTE Softbank 5G |
同時接続台数 | 32台 | 40台 | 65台 | 128台 |
Wi-Fi6 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
かんたん接続 | 〇 | × | 〇 | × |
端末代金 | 21,780円 | 19,200円※ | 39,600円 | 71,280円 |
※BIGLOBEの価格 |
WiMAXのL11はWiMAX史上最速の2.7Gbpsで、光回線に劣らない速度を実現。旧タイプのSpeed WiFi HOME L02と比較すると、最高速度は下り上りともに2倍以上高速化しています。
表をご覧いただくとドコモのhome 5G HR01が最高速度4.2Gbpsで、WiFi6にも対応するなどスペックの高いホームルーターであることがわかります。
ただ、5G対応のホームルーターはいずれもWiFi6規格に対応しており、どれを選んでも高速通信は可能です。
また上記の最高速度は理論上の数値のため、実際に利用する上で最高速度が出ることはありません。
ではその他の点はどうでしょうか?
同時接続台数を見てみるとL11は32台までと他のルーターより少なくなっています。しかし自宅用として家族で利用する場合、接続台数が30台を超えることは考えにくいですよね。
ノートパソコンやスマホ、タブレットなど一人3端末を接続したとしても10人で利用できるのでそこまで大きな問題はないでしょう。
ただ、法人用やさらに大人数での利用を想定すると、接続台数が少ないためあまりおすすめできません。
そしてもう一つ気になるのが端末代金ですよね。月額料金とは別で数万円かかるので、できれば安いルーターで出費を抑えたいという方も多いかと思います。
端末の価格を比較してみると、5G対応のホームルーターとしてはWiMAXが約2万円と他社より安くなっています。ドコモはその2倍ほど、ソフトバンクは3倍以上とキャリアのホームルーターは高めです。
以上を踏まえ、スペックと料金を併せて考えると総じてWiMAXのL11はおすすめできるホームルーターです。
ただ、「料金が高くても性能がよりいいものを使いたい」という方やドコモのhome 5G HR01が向くでしょう。
おすすめポイントと注意点
続いては、ここまでご紹介してきた内容を交えながら、L11をおすすめするポイントと注意点を簡単にご紹介していきます。
おすすめポイント
- 高性能ルーター
- キャリアのホームルーターより料金が安い
- スマホから操作可能
高性能ルーター
まず一つ目のポイントはルーターのスペック。既にお伝えしていますが、L11はWiFi6規格対応、TWT技術でバッテリー長持ち、かんたん接続機能搭載などこれまでのホームルーターと比較して性能面で非常に優秀なルーターです。
高画質の動画視聴はもちろん、ラグが許されないオンラインゲームもこれまで以上に快適に楽しめるでしょう。
料金が安い
ホームルーターの端末代金を比べた結果、WiMAXは他社より安いのもおすすめするポイントの一つです。性能面で他社に劣る部分もありますが、端末の価格は約2万円と購入しやすく、コスパのいいホームルーターだと言えます。
またWiMAXは端末代だけでなく、月額料金などの利用料金もドコモやソフトバンクと比較して安いため、通信費をできるだけ抑えたいという方には魅力的な選択肢になるでしょう。
月額料金など、端末代金以外に関わる利用料金の詳細はこちらをご覧ください。
スマホから操作可能
そしてもう一つのポイントはスマホからの操作。
L11はホームルーターのため、ポケットWiFiなどのモバイルルーターのように画面がありません。
しかし、「ZTE Link JP」という専用アプリを使えばスマホからデータ通信量・電波状態の確認やルーターの設定することができます。スマホと連動するだけで操作性が高くなるのは非常に嬉しいポイントですよね。
「プラスエリアモードの制限まであとどのくらい利用できるか知りたい」「速度制限までのデータ通信残量を確認したい」という場合もスマホ一つあれば簡単にわかるので、便利に利用できそうです。
以上がL11をおすすめする3つのポイントでした。
ここまでL11の優れている点をメインにご紹介してきましたが、利用する前に確認していただきたい注意点も存在します。続いてはその注意点についてご説明します。
注意点
- 非対応エリアでは5Gが利用できない
- 子機側もWiFi6に対応している必要がある
非対応エリアでは5Gが利用できない
認識している方も多いかとは思いますが、L11は自宅などで固定の場所で利用するホームルーターです。
そのため、現在5Gに対応していないエリアで使用する場合は今後拡大していくまで5Gで通信することができません。その場合au 4G LTE、WiMAX2+での通信となります。
既に5Gエリアとなっている都心部で利用するという方や今後の拡大を見越して早めに5Gルーターを導入したいという方は問題ないでしょう。
ご自身の利用環境が通信エリアかわからないという方は下記から5Gの対応エリアをご確認いただけます。
子機側もWiFi6に対応している必要がある
スペックのところで、WiFi6の特長にIEEE802.11axによる高速通信、TWT技術の長持ちバッテリー機能があるとご説明しました。ただ、このTWT機能を使用するにはスマホやパソコンなど子機側もWiFi6に対応している必要があります。
iPhoneでいうと、WiFi6に対応しているのはiPhone SE(第2世代)、iPhone 11シリーズ(iPhone 11/11Pro/11Pro Max)、iPhone 12シリーズ(iPhone 12 mini/iPhone 12/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max)です。
子機側もWi-Fi6規格に対応していないと上記の機能は使用できないので、ホームルーター契約前に必ずご確認ください。
以上が注意点でした。ここまでの内容を踏まえて、「L11いいかも!」と契約をご検討中の方に、お得に利用するためのキャンペーン情報をお伝えしていきます。
Speed WiFi HOME 5G L11をお得に利用したい!キャンペーンは?
「L11を利用したい」となった場合、契約先はUQ WiMAXをはじめ、複数の販売代理店(プロバイダ)があります。
しかし、どのプロバイダから申し込んでも通信速度やエリアなどのサービスに違いはありません。申し込む窓口によって異なるのはキャンペーンや料金です。
L11の端末代金もキャンペーンで無料となることがあり、プロバイダによって支払い総額が数万円変わることも。そのため、WiMAXを契約する際は各プロバイダのキャンペーンと利用料金が非常に重要になります。
そこで、ここではWiMAXのL11をお得に利用するために、各プロバイダで実施されている主要なキャンペーンをご紹介していきます。
主なキャンペーンは下記の2つ。
- ①キャッシュバック
- ②月額料金割引
それぞれ詳しく見ていきます。
①キャッシュバック
キャッシュバックはWiMAXプロバイダの中でも有名なキャンペーンですよね。金額は5,000円や10,000円などプロバイダによって異なりますが、WiMAXを利用する上で最もお得感のある人気のキャンペーンとなっています。
実際にキャッシュバックを受け取るとその分だけ実質負担する料金が安くなるため、WiMAXの契約を検討している方にはぜひ利用していただきたいキャンペーンです。
②月額料金割引
続いては月額料金割引。こちらもWiMAXの主要キャンペーンの一つです。
キャッシュバックよりお得感は少ないものの、キャンペーン申請の手続きなどが必要なく、確実に安くなるのが魅力です。
月額料金割引は毎月自動で適用されるため、キャンペーンの申請や手続きは面倒という方も手間なくお時に利用できます。
WiMAX各プロバイダのキャンペーンと最安値のプロバイダは別ページでさらに詳しく解説しています。気になる方はぜひ下記もご覧ください。
まとめ
ここまでWiMAXの5Gホームルーター、Speed WiFi HOME 5G L11のスペックや他社との比較、キャンペーンなどを見てきましたがいかがでしたか?
最後にこのページの要点をまとめていきます。
- Speed WiFi HOME 5G L11はWiFi6に対応した高性能なホームルーター
- スペック面ではドコモに多少劣るものの、料金なども考慮すると総じておすすめできる
- 5G非対応のエリアでの通信など注意点も
- WiMAXをお得に利用するならキャンペーンと料金が大事
最後までご覧いただきありがとうございました。ぜひホームルーター選びの際の参考にしていただければ幸いです。